ひかえめだよね、とか謙虚だね、とか言われることがよくあるのだけれど、 わたしの態度はそんな美徳めいたものじゃないなあ、と思う。ただ単に、根っこがひどく卑屈なだけだ。


 誰かが自分を好きになってくれるわけがない、よく思ってくれるわけがない。 とろいし鈍いし融通利かないし役立たずなんだから、せめて邪魔にはならないように。 足手まといにならないように。ここにいてもいいよって、許可をもらえるくらいには役に立てるように。 そういうことばっかりを前提にして行動してる気がする。



優しい、とか、繊細、だとか、そんな綺麗なものじゃないです。 ただただ卑屈なだけで、ほんとうは自分の痛みしか見えていないから。



 真夜中布団の中で丸まって、 自分の嫌なところが見えたできごとをひとつひとつ確かめるように思い返しては自己嫌悪に浸っていた。 同時に、何か悲しいできごとがあったわけでもないのに漠然と、とんでもなく悲しくなる、 自分にとってはずいぶん前からなじんでしまっていた衝動がやってきて、ぼとぼと涙をこぼしていた。
 自己嫌悪も漠然と悲しい気持ちもゆっくり引いていって薄らいだ頃には眠気がやってきていて、 起きた時に瞼が腫れてないといいけどなぁとぼんやり考えていた。



自分に自信がもてないの、なんて。
打ち砕かれるのが怖くてもたないようにしてきただけじゃないか。