神様(川上弘美)/中公文庫

 佐野洋子さんの解説の中で、この作品は「どこでも夢の中の感じ(P.199)」と書かれているのを見て、とっても納得してしまいました。

 この本に収録されている九つのお話は、不思議なことを不思議と思わずに受け入れてしまう、唐突だったり脈絡がなかったり突拍子もなかったりする、でも妙に説得力がある…そんな眠っているあいだに見る夢みたいな感じなのです。

 目が覚めたら忘れてしまうような夢の中の物語が、何度も繰り返し読める活字になっているという…ふしぎわーるどが味わえるのでした。


読了日:2006/04/08 →日記での言及ページ


川上弘美著作リスト