恩田陸 『蛇行する川のほとり』 中央公論新社

 眩しいくらい美しい夏の情景と、「少女」でいられる特別な時間が閉じこめられた物語でした。

 有頂天になっていると、見ていた誰かに突き落とされる。素晴らしいことに胸を躍らせていると、 必ず誰かが「そんなつまらないもの」と囁く。そうして、背伸びをしてはうずくまり、手を伸ばしては引っ込めて、 少しずつ何かをあきらめ、何かがちょっとずつ固まってゆき、わたしは大人という生き物に変わっていく。(P.29)


読了日:2006/08/02 →日記での言及ページ


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