サンネンイチゴ(笹生陽子)/理論社

 主人公は中学二年生の森下ナオミという女の子。言葉のテンポが軽快ですごく読みやすかった。 「自分から人にアプローチするのが得意じゃなくて、向こうから話しかけてくるのを待つのが性に合っている(P.42)」 というナオのキャラクターに感情移入していたし、本音を言いそびれたり誤解をとく機会を逃したり、 舞い上がったり落ち込んだり、弟の小憎たらしい一言にムカついたり、といった心境変化に共感できたから、 よけいにすいすい読めました。
 トラブルメーカーの柴咲アサミや、とある事情から体が成長するのをどうにかして止めようとするヅカちん、 などなど脇を固める他の登場人物たちも魅力的。アサミの、やさぐれてるけど実は純真なとこに惚れました(笑)。かわいい。
 ラスト近くの、ナオミとアサミとヅカちん、3人の会話がすごく好きだー。


読了日:2005/07/30 →日記での言及ページ


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