ルー=ガルー ― 忌避すべき狼(京極夏彦)/徳間書店

 舞台は近未来。この時代の社会設定は、一般読者から公募したアイデアを盛りこんでいるそうです。 他者とじかに接触することの方が珍しい、という世界。「形状記憶植毛」にちょっと笑ってしまいました。 起こる事件は陰惨なものですが、リアルな世界に戸惑う葉月、一人称「僕」の歩未、 はちゃめちゃな行動をする天才少女・美緒、オカルト趣味をもつ作倉雛子など、14歳の少女たちが活躍してくれるせいか、 それほど暗い印象は受けませんでした。
 普段曖昧にとらえているものごとを理路整然と説明してくれるので、気分がいいですね〜。 長いけれど続きは気になるし、途中で止める気が起きなくて、結局ほとんど一気に読んでしまいました。


読了日:2004/10/24


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