西の善き魔女2 秘密の花園(荻原規子)/C・novels fantasia

 おもしろかったー!「勾玉三部作」よりちょっとおちゃらけた雰囲気になっている気がします。 舞台は名門の修道院付属女学校。清楚なお嬢様が集まるところかと思いきや・・・ここでの人間関係が、 将来王宮に仕えたときにそのまま影響するという、恐ろしい場所でした。いやあ女子校って怖い。女ってすごく怖い。
 ・・・あ、私も現在女子校に通っているので、かっこいい先輩に声援を送ったりとか、 そのあたりはちょっとわかるなーと思う部分もあるのですが、この物語の中の学校は本当にすごいです。 女の戦いが熾烈です。過激です。うちの学校はもっとほのぼのしてるよ・・・って、 フィクションと比べる方がおかしいとは思うのですが。
 「まるで亭主の浮気現場を押さえたようなセリフ」には笑いました。 それにボーイズラブ系同人誌(いや、本文中でこんな表現はなされていませんが) がけっこう重要な役割を果たしているのにびっくり。
 そのうち恋愛に発展するのかな、でもまだその気配はないな、 と思っていたあの二人の関係に訪れた変化があまりにも突然でびびりました。

「わたくしたちのなかには、持つ者と持たざる者がいる。これは、 どんなに隠蔽しても出てきてしまうことだわ。お金や血筋の意味でも、才能や美貌の意味でも。 でも、物語を夢に見ることだったら、だれもが平等にできるでしょう。 読者には生まれの区別もなく、容貌の区別もないわ(本文P172より)」


読了日:2004/07/26


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