クビキリサイクル(西尾維新)/講談社ノベルス

 おもしろかったです。とにかく文句なしにおもしろかったです。

「他人を自覚的に意識的に踏み台にできる人間ってのは、なかなかどうして怖いものがあるよな」
 そうだろうか。
 ぼくには、無自覚で無意識で他人を踏みつけていく人間のほうが、 善意で正義で他人を踏み砕いていく人間の方が、ずっと怖いように思えるけれど。
「へえ。はは、さてはお前、いい奴だな?」
 軽く笑われてしまった。(本文P8)

 こんな冒頭から戯言シリーズの世界にすっかり引きこまれてしまいました。
 語り手の「ぼく」と他の登場人物との会話が好きです。 ことに玖渚友のあけっぴろげな感情表現には終始どきどきしっぱなしでした。一人称が「僕様ちゃん」なのにまずびっくり。 心に残った言い回しなんか引用していたらきりがないくらいにたくさんあります。 語り手のいーちゃんと玖渚友の過去に何があったのかが大変気になります。二人がこれからどうなっていくのかも。


読了日:2004/02/26


西尾維新著作リスト