ガールズ・ブルー(あさのあつこ)/ポプラ社

 本の帯の背表紙にあった「あの頃あたしたちは綺麗だった・・・・・・」 という言葉に惹かれて買った一冊です。書店の小学校中学年向けの棚にあったので、 なんだか余計に目を引いたのかもしれません。
 帯の文句には「青春群像小説」とありましたが、「青春」というちょっとむず痒い、 照れくさい言葉のイメージからは、少し離れているような印象を受けました。 それぞれが、当たり前のように傷ついてしまう脆さと、「捕まりたくない。 演じたくない。あたしは、主役を張りたいのだ。演出も脚本も主演も、全部あたしがやる。 あたしに役を与えて、演じろと命じるものを、かたっぱしから蹴っ飛ばしたい。 他人の物語の中で生きていくことだけは、したくない。(本文より)」と思い切ってしまうような強さを持っていて。
 読んだ後に、あっという間に過ぎ去っていってしまう一瞬を、 いい加減に投げやりに見えて実は懸命に生きている登場人物たちの姿を、もう少し追いかけてみたいと思ったのですが、 どうやら続編が出るようですね(活字倶楽部04冬号より)。楽しみです。


読了日:2004/01/03


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