オーデュボンの祈り(伊坂幸太郎)/新潮文庫

 伊坂さんは女性を描くのは苦手だと、活字倶楽部のインタビューでおっしゃっていたけれど、 私は伊坂作品の女性の描かれ方が好きです。「誰かに必要とされることが必要」で、 仕事の成果によって自分の存在意義を確認している女性・静香の生き方が印象的でした。

 P452の「そんなことよりも、わたし、今日、会社に休む連絡を入れてないんだけど」と彼女が発言するシーンは、P448の「この島に欠けているのは音楽だ」と言うシーンと並んで好きなのです。できれば最後に、彼女がサックスを演奏する場面があったらよかったのにな、と思ってしまいます。

P38「未来は神様のレシピで決まる」(中略)「神様のレシピにはとても多くの材料が並んでいて、贅沢です」


読了日:2004/08/13


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