白鳥異伝(荻原規子)/徳間書店

 勾玉三部作第二弾。ヤマトタケル伝説がモチーフとなっているようです。 読み始めたら止まらなくなって、先が知りたくて知りたくて仕方なくて、ページを繰るのももどかしくて、 分厚いものだから「まだここまでしか読んでないのかー!!」となぜか少々焦って、 でも読み終わるのがもったいなくていつまでも読んでいたくて・・・という相反する気持ちに揺れながら一気に読んだ本です。 わたしが長編シリーズものが好きになったのはきっとこのシリーズのせいだと思います。 登場人物たちの欠点も見えてくるのに、それさえもいとおしくなっちゃいます。
 「欲も得も色気も、売るほどにある(本文より)」 とか言いながらと見返りを求めずに身軽に動きまわる菅流もかっこいいとは思いますが、私は断然小倶那が好きです!! 「彼は自分の痛みをいつも無視した。人に泣きつくことができなくて、一人で隠れてしまうのだ。 何を語っても淡々と聞こえてしまう。内情は、決してそうではないくせに――(本文より)」そんな彼が大好きです ・・・語りだしたら止まらなくなりそうです・・・。



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